そう!正解は「小中学生の子供を持つ母親」です。
言っておきますが、特定の母親ではありません。日本中にいる、ごく普通の母親達のことです。問題は、「何故子供達がこういうキャラクターを作り出したのか?」です。
順番に見ていきましょう。昨日の特徴と照らし合わせて読んでください。
1・外見
服装は一般人と同じ。特異なのは、そのマスクの下に隠された大きな口。これは、「叱る時の母親」を表します。
普段は穏やかな普通の人間。しかし、子供が何か叱られるようなことをすると、そのマスクはいとも簡単にはずされ、その大きな口から叱責の雨を降らせるのです。
2.出現時間
夕方以降、9時頃まで。これはすなわち子供の行動できる時間です。母親は基本的に大人には叱らないし、大人なら叱られても恐くない。ゆえに、口裂け女は子供だけを襲うのです。
3.武器
包丁、鎌などのごく身近にあるモノ。これらは「日常」を表します。普段は恐ろしいものではないのですが、使い方によっては人を傷つけます。母親の口から出る、刃物のような言葉は、子供に一生忘れられない心の傷をつけるのです。
4.弱点
「ポマード」は、「夫」の象徴です。実際はともかく、子供にとって「母親」より強いのは「夫」。さすがの口裂け女も、夫が出てくると逃げ出さざるをえないのです。
5.その他
「わたしキレイ?」は、容貌に自信があった20代を通り越し、子供の世話などで自分の事にかまっていられない母親の、悲痛な心の叫びです。
また、足が異常に早く、逃げても追いつかれるというのは、子供にとってどんな母親であれ、母親は母親。何があっても結局は母の元に戻らざるをえないというあきらめの気持ちを表します。
どうでしょう?ちょっと難しかったですかね。つまりは「比喩」ですよ。
1980年当時、女性の地位は今より断然低いものでした。母親は、それでも仕事をし、家事をし、子供の面倒を見ました。
一方、父親は高度経済成長、大量消費社会を背景に、モーレツに仕事をしていました。会社・会社・会社。仕事・仕事・仕事・・・。
その結果、「家庭」には「母親と子供」だけが残されました。
父親は仕事だけ。母親は仕事と家事と育児。仕事をしても男女差別がある。家事をしても給料はもらえない。育児をしても学歴社会という壁とそれに対抗する為のプレッシャー・・・。
結局、このストレスが子供に向かった結果、口裂け女が登場したのです。
そして現在。口裂け女の夫は、ちょうど団塊の世代。家族の為を思い、職場での様々なストレスに負けず、一生懸命に働いてた。家庭でのサービスはできなかったかもしれない。でも、金銭的には苦労はさせなかった。定年退職後は、その罪滅ぼしをしよう・・・。
しかし、この考えを持つのが遅すぎました。
家事と育児を押し付けられてきたと思っている妻は、我慢の限界に達していました。
今流行りの熟年離婚とは、こういうことなのです。
